古地図(明治三十八年)

No.016b

新小岩周辺は大正から昭和にかけて地形が人工的に大改造されています。 このことは現在の地図と古地図を見比べるとよく解ります。
荒川は人工の放水路であり、かつての荒川は現在の隅田川のことです(昭和40年改名)。 そして、新中川も人工の放水路です。 これら放水路は、度重なる水害から村を守るために開削されました。
中川は蛇行しているので自然の川に見えますが古い人工の川です。 蛇行の理由は、池や小川を繋いで作った説と、高潮に備えてと説があります。

古地図[53KB]
地図の説明
この地図は明治38(1905)年建設省国土地理院発行の地図に道路などを書き込んだものです。
元々、新小岩駅70周年展示用に作ったもので、 あまりにも新小岩付近が何もないので現在位置を比較しやすいように現在の道路を書き加えたのです。
最新の地図は地図サービスのサイトの方をご利用下さい。  Map Fan Web

明治38年時に存在したもの
青色の線は用水路と川
赤色の線は当時の総武鐵道
緑色の印は当時の平井駅位置
青色の印は小岩駅位置。
紫の線(1)は当時の大きな道路。千葉街道(元佐倉道)
紫の線(2)は当時の大きな道路。行徳道
紫の線(3)は当時の大きな道路。立石道
紫の線(4)は当時の道路。逆井道
後に出来たもの
水色のトーンは荒川放水路位置
黄緑色の線は京成と新金線位置
赤色の印は現新小岩駅位置
黄色の印は現平井駅位置
橙色の線は新しくできた現在の道路位置

行徳街道(現:今井街道)の南にほぼ並行に存在した城東電機軌道は昭和7年の地図で見れます。
都営地下鉄新宿線は記入していません。
新金線の旧線も記入していませんが昭和7年の地図で見れます。

荒川放水路の開削工事によって中川や用水路が荒川放水路で分断されたのがよく解ります。
そして、当然立ち退きもあり、小松菜の大生産地では田畑を失い、寺が移転し、 村さえも分断、消滅、合併をしました。
木下川薬師は先に完成していた土手を壊して中川の旧河川敷跡に移転しました。 平井小学校は水没のため校舎を上平井小学校に転用しました。平井村は廃村になりました。

荒川放水路によって分断された、小名木川、新川は水運のために閘門が作られました。
その閘門の一つが江戸川区のページに載せてあります。

鉄道でも、東武鉄道が線路位置を大きく付け替えました。
京成電軌は奥戸街道(立石道)の上を走っていましたが、ついでに?専用軌道になりました。
街道も、橋が架かった道もあるものの分断された道もあります。

立石道
上の地図にもある立石道は、古代の官道「東海道」です。その昔、武蔵の国と下総の国を直線的に結んでいた道なのです。
現在の奥戸橋付近に奥戸の渡しがありました。京成電車の開通で人通りが減りました。
途中から帝釈道が分かれます。 江戸市中から宵の庚申で柴又帝釈天へ提灯をともしてお参りした道です。


未修整古地図(国土地理院発行2.5万分の1地形図を使用)

 古地図 明治38年 (175KB)    古地図 昭和 7年 (151KB)  

参考までに、測量法29条より
測量成果(地図)の利用には申請が必用です。
ネット利用の場合は茨城県つくば市の建設省国土地理院 総務課 管理係が管轄です。
今回は問い合わせの結果、挿入図の比率も少ないので書面による申請不要(1999)となりました。 「国土地理院発行の2.5分の1地形図を使用」という出典の明示のみです。
興味が出て地図を入手したい場合、東京でしたら大手町の合同庁舎4Fで閲覧、複製(印紙500円)できます。
国土地理院のHPでは地形図の図歴、謄本交付申請書ダウンロードもできます。

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